南国リゾートで真っ白い砂浜が沈みゆく太陽に朱く染まっていた。よせてはかえす優しい波が時々僕の足を濡らす。よく透き通った透明の海水が夕焼けを反射してキラキラとどこまでも光っている。空に雲はなく、風は優しく頬を撫でる。優しい海風が日中強い日差しにあたった僕の肌を優しく癒やしてくれる。...
小さな駅そこは改札さえもない寂しい駅だった。剥がれかけたモルタルの駅舎が積年を今に伝え、人気のない待合室が乗客の少なさを物語る。けれど想像してほしい、たとえ一日に一人が使うとしても一年で365人、10年で3650人が使うことになるのだ。そしてこの田舎の駅でさえもそれより遥かに多い人...